ランク毎によるスキル性能差
宣言するダナの評価レポート
サービス開始当初から「バリアタンカー」というポジションにおけるファーストチョイスであり続けているのが「宣言するダナ」でございます。本来バリア効果付与というものは対象となるチャイルドへの属性指定の制限があったり、付与対象が2~3体と少数であったり、バリア付与単体のみに留まるのが普通である中、ダナだけは属性問わずHPの少ない味方5体を優先にバリアを付与、且つ防御力UPのバフまでつける…という一人だけインフレが進んだ未来からやってきたような性能を誇っております。時空おまわりさん、この人ですわ!
無条件にバリアを張るだけでも十分にお釣りがくるのですが、ダナが母なる存在と崇められているのはおまけのようについている防御力UPバフ。この追加効果の存在が他の全てのバリアタンカーがダナを超えることができない大きな理由になっていると評しても過言ではありませんね。ただでさえ耐久性の高いバリアを張るだけでなく、その上防御力まで底上げするのですからダナがいるといないとではパーティ全体の耐久力に雲泥の差が生まれます。
ダナの展開する実家のような安心感のあるスキル効果はあらゆるコンテンツで活きることとなります。シナリオ攻略は勿論オート放置戦闘、デビルランブル、レイドボス、と様々なジャンルでの活躍が約束されている万能さがプレイヤーのダナへの依存度を加速させているわ。これは間違いなく偉大なる母上様。
同じ代表的な★5バリアタンカーといえば【マルス】が存在しますが、あちらはワールドレイドボスに特化した内容のバリア効果となっているため、ダナと比べると適正場面が限定的。あらゆるコンテンツを網羅しその慈愛で包み込むダナの威光はまだまだオンリーワンな強さと輝きを放つこととなるでしょう。
そんな向かうところ敵なしと思われていたダナでしたが、2018年1月21日にて実装された【シャルル】というアンチバリアアタッカーがダナ王国に反旗を翻す。シャルルのスキルは「通常ダメージ+防御無視ダメージ+対象がバリア状態の場合更に追加の大ダメージ」というダナの長所を見事に潰しにかかってきている内容となっており、実装直後はダナの楽園も終わりを告げるかと思われました。
が、その聖なる牙も母神の喉元に届くことは叶いませんでした。確かにダナをメタっている性能ではあるもののダナを食いつぶすにはそれ相応の凸を必要とする難易度、2体に攻撃対象が分散してしまうという即効性の弱さ、そしてピュアアタッカーにとってもう一つの驚異である【シュリンクス】に対しては以前無力であるという点が使用率を落とす結果になったのではないかしら。
それでも少数ではありますがガチガチに凸を決めたシャルルが王国を脅かすことはあるものの、地方で起きる些細なボヤ騒ぎのようなもの。依然としてダナの実家のような安心感は守られたままとなっているのでした。
ちなみに余談ではございますが…日本版でのダナはこれでも海を渡ってくる際に相当の弱体化を施されてから輸出されております。本国でのダナは味方全体にバリア付与、更には効果時間の終了時点でバリアが残っていた場合その残数がHPに加算されるというタンカーでありながら同時にヒーラーも兼任していたというとてつもない性能を誇っておりました。これはいけない。
本国で行き過ぎた独裁政権を謳歌した反動か、日本版でのベータテストでは残バリア分のHP変換を廃止、バリア付与の対象が全体から3体へ下方修正という強烈すぎるテコ入れが強行されたものの、これはさすがにやりすぎたと運営も判断したのか、サービス開始時には今回ご紹介した内容に再調整されておりました。やりましたわね、母上様。